4月 高瀬川の桜

4月 高瀬川の桜

高瀬川(たかせがわ)は、江戸時代初期に、京都の中心部と伏見を結ぶために物流用に開らかれた運河です。
大正9年(1920年)までの約300年間京都・伏見間の水運に用いられました。
名称はこの水運に用いる「高瀬舟」にちなんでいます。

森鴎外の『高瀬舟』の舞台です。
舟の荷物揚げおろしをする船溜(船入り)が9ヵ所あり川の起点の木屋町二条を「一之舩入」といい、石碑があります。

現在は鴨川によって京都側と伏見側に分断されており、上流側を高瀬川、下流側を東高瀬川、新高瀬川と呼びます。
京都中心部三条から四条あたりにかけての高瀬川周辺は京都の歓楽街の一つとなっており、また桜の名所ともなっています。

高瀬川の桜

木屋町を流れる高瀬川沿いの四条から五条にかけては約200本の「ソメイヨシノ」があり、約1kmの桜並木が続きます。
周辺には飲食店やカフェも多く、桜を眺めながら食事やお茶を楽しむこともできます。
また、ライトアップもされるので、光りに照らされた桜並木を観賞しながら、散策も出来ます。

木屋町二条の「一之舩入」には、高瀬舟が再現されており、春になると、なかなか風情がある光景になります。
桜とともに江戸情緒を楽しんでください。

時期

4月上旬
※天候により変わります。

住所

〒604-0924 京都府京都市中京区一之船入町537-50
『Goocle Map』
問い合わせ先:075-343-6655(京都観光案内所)

交通アクセス

・市バス:河原町2条下車、徒歩2分
・地下鉄東西線:京都市役所前駅下車、徒歩4分

拝観時間・料金

拝観時間:24時間
拝観料金:無料

4月 平野神社の桜

4月 平野神社の桜

平野神社(ひらのじんじゃ)は奈良時代末期の延暦元年(782)『続日本紀』に「田村後宮の今木大神に従四位を授ける」とあり、平城宮の宮中(桓武天皇の父光仁天皇の御所)に祀られていました。
平野の地には、延暦13年(794)平安遷都と同時にご遷座されました。
当初境内地は方八町余(平安尺で1500m四方)で、現在の京都御所とほぼ同じ大きさでしたが、時の変遷とともに現在の200m弱四方となりました。

[adsense]

平野神社の桜

桜は生命力を高める象徴として平野神社では平安時代より植樹されてきました。
現在では約60種400本あります。
平野神社に珍種が多いのは、臣籍降下した氏族の氏神でもあったことから、蘇り、生産繁栄を願い各公家伝来の家の標となる桜を奉納したからと伝えられています。

多様な桜は開花の時期や満開の時期がずれるため、長い期間にわたり桜を楽しむことができます。
平安時代は貴族をたのしませ、江戸時代になると庶民にも開放され、「平野の夜桜」は都を代表する花見の名所となりました。
平野神社原木の桜も多く、また長い期間(約1か月半)様々な種の桜を愛でることができます。

古くから仁和寺とともに桜の名所としてしられ、仁和寺が「御室の桜」と呼ばれたのに対し、平野神社は「平野の桜」と呼ばれ愛されて来ました。
4月10日の『桜花際』は花山車などの行列が華やかに続き人気があります。

時期

3月中旬~4月下旬
※天候により変わります。

住所

〒603-8322 京都府京都市北区平野宮本町1
『Goocle Map』
『平野神社ホームページ』
問い合わせ先:075-461-4450(平野神社)

交通アクセス

・JR「京都駅」 市バス[205][50]系統「衣笠校前」下車北へ徒歩3分
・京福電鉄北野線「北野白梅町」駅 北へ徒歩10分
・京阪「三条」駅 市バス[10]系統「北野白梅町」下車北へ徒歩10分 市バス[15]系統「衣笠公前」下車北へ徒歩3分
・阪急京都線「河原町」駅 市バス[205」系統衣笠公前北へ徒歩3分

拝観時間・料金

拝観時間:6:00~17:00
拝観料金:無料